なぜ、女性政治家が必要なの?

2019.3.23 えひめ政治フォーラム「なぜ、女性政治家が必要なの?」が開催されました。

選挙プランナー・野澤髙一さんの質問に、ながえ孝子さんといけだみえがお答えするスタイルで進められたフォーラム。

政治家になったきっかけ

ふたりとも、政治家になったきっかけの根っこは「子育て」。

産後すぐに子供を預け、職場復帰したながえさん。

そして、私は娘のぜんそくがきっかけで、好きだった仕事を続けることができず、お金の面でも苦労したという背景があります。

もっと女性が、母が、暮らしやすい環境づくりをしたい。

そのためにはしくみを変えなくては!そういう思いで立ち上がりました。

女性議員は必要なのか?

まずは、こちらをご覧ください。
女性の政治参画マップ2018年版です。


こちらをみると、日本・愛媛県ともに、どれだけ女性議員が少ないかがわかります。

都道府県議会による女性議員の比率・・・愛媛県最下位
国会議員数の国際比・・・・・・・・・・日本157位

これを受けて、「女性政治家」について考える質問がされました。

なぜ女性議員が必要なのか?

ながえ:政治を動かしていくには、女性の意見が大切だからです。

みえ:介護や保育など、実際に役目を担っている女性の意見を反映させていくことが、大切だと思います。

男性議員と女性議員の違い

ながえ:男性議員の場合、選挙の際に奥様が手伝ってくれることが多いですが、女性はそうじゃない場合が多いです。
ひとりで準備しないといけない。

みえ:選挙は勝たなくてはならないですが、女性は「競争」するシーンに慣れていません。その分、女性は潤滑油になったり、母性があったり、小さなコミュニティをまとめていく力があると思っています。

女性議員が少ないことをどう思う?

ながえ:もともと、女性には選挙権がありませんでした。
そういう日本の文化も関係があるのかもしれない。
腹ただしいことです。
次の世代のために、自分たちが頑張らなくては!

みえ:いい悪いではなく、寂しいな・・・と思います。
次に続いて欲しいという想いがあり、政治の世界に入ったというのもあります。
「女性=男性が言うことに従うのが正しい」と思っている人もまだまだいます。

愛媛にはなぜ女性議員が少ないと思う?

ながえ:愛媛は温暖な気候で、すごしやすい環境だからハングリー精神がない!?

みえ:「我慢して当たり前」と思っている人が多いからかもしれません。

ながえ:愛媛は、心臓疾患で死亡する女性が多い県ワースト1位。
それも関係あるのかもしれませんね。
家庭でも旦那さんの言うことを聞いて我慢してしまう女性が多いのかも??

女性で政治家に・・・どうやって気持ちをふるい起こした?

ながえ:南海放送にいた頃、「働く女性の子育て論」という本の著者・田中喜美子さんのセミナーに出かけたことがあります。
そこで言われた言葉「意思決定の場へ行きなさい」「しくみを変えなさい」と言う言葉が後押ししてくれました。

みえ:子どもがぜんそくで入退院を繰り返していたのですが、1回の入院で10万円近くかかっていました。子どものお世話で働くことができなかったので、貧乏に苦しみました。
その頃、東京の千代田区に住んでいるお友達が「私が住んでいる場所は、18才まで医療費無料だよ」と言っているのを聞いて、松山はなぜ無料じゃないの?と疑問に思い、政治家になってしくみを変える決心をしました。
当選する根拠も自信もありませんでしたが、ママ友たちが味方してくれたから。ただそれだけで頑張りました。

選挙のモチベーションは?

ながえ:私は直近3回、選挙に落ちています。
ネガティブな言葉も聞こえてきますが、それが気にしない。
右から左に聞き流すようにしました。
逆にいいことだけをノートに書き留めて。
辛くなったら眺めるようにしています。

みえ:私は1回目の選挙に落選しました。活動に反対する人や、応援したくても活動できない人もいます。最初は、そこの気遣いが足らずまわりに辛い思いをさせてしまったと後悔しました。
それでも、応援し続けてくれている人がいて。
落選した時に、「自分の応援が足りんかったんよ」「たった300票!次いけるよ!!!」と伝えてくれる人がいて。
それが一番のモチベーションになりました。

これからやりたいこと

ながえ:夫に「落選2回までは認める(それ以上は認めない)」と言われていたのですが、それでも3回目にチャレンジしたくて、夫の説得をして選挙の3ヶ月前ギリギリに3回目の出馬をしました。
残念ながら落選してしまいましたが、あと一歩のところまでいけました。
だから、もう一回チャレンジしたいです!

みえ:ありがたいことに、松山市の子どもの医療費UPに、議員のみんなが賛同してくれて、実現に向けて動き出すことになりました。
でも一向に実行になりません。
その理由は財源がないのだからだそうです。
なぜ、未来を担う子どもたちへの政策が後回しになってしまうのでしょう。
財源確保のためには、松山市や愛媛県だけで絵はなく、国を動かさないといけないようです。
これから、国に訴えかけていけるよう、財源に関して勉強していくつもりです。

みんなの声を「しくみ」にしていく

世の中はどんどん変わっています。

「女性は・・・」と言っている時点で、すでに時代遅れなのかもしれません。

女性がますます働きやすく、活躍できる場所を作っていくために

税金の使い方、お金の流れを買えなくてはいけません。

みんなを幸せにする税金の使い方ができるように・・・

これからも、皆様の声に耳を傾け、実行していきます!

この記事を書いた人