松山市議会議員の池田美恵さんの記事、第3回目をお届けします♪
今回のテーマは「子育てとアート」。
まちづくりや子育てにはアート的な発想が必要だと思っているみえさん。議員になる前からずっと、親子向けアートイベントの企画・運営を中心とした ワニナルアートカンパニーの事務局を務めています。2011年からスタートしているので、かれこれ10年。
なぜ、今でもやり続けるのか?子育てとアートの魅力とは?
「サトコとちえりのツバクルツアー」にお邪魔し、
クリエイターのお二人にも、コメントをいただいてきました。
サトコとちえりのツバクルツアーとは?
会場の「シアターねこ」さんに入ると、
中ムラサトコさんが演奏するヘンテコパワフルなミュージックが鳴り響き、紙吹雪が舞っていました。
可愛いカオス!!!!
今回のテーマは、【“あかいろ”のシャワー】。
ダンボールのお鍋には、赤い風船や紙切れがいっぱい。
子どもたちも具材となってぐつぐつ煮込まれます。
みえさんもお鍋に入って、大きなスプーンでお鍋をかき混ぜます!
楽しく遊んだあとは、お楽しみのおやつタイム!
テーマに沿ったお菓子が出てきます。
おやつをゲットしたあとは、自由時間。
お弁当を持ってきている人は、みんなで食べるもよし、帰ってもよし。
お母さんたちの交流もうまれ、いい時間でした!
今回お邪魔したのは、“あかいろ”のシャワーでしたが、
テーマを変えて色々なことをしている「サトコとちえりのツバクルツアー」。
主催はワニナルアートカンパニーですが、松山市に後援をしてもらっています。
ナビゲーターはボイスパフォーマーの中ムラサトコさんと画家の富久 千愛里(ちえり)ちゃん。
お弁当を食べながら、みえさんとの出会いからみえさんの人柄など、おふたりから見たみえさんについてお伺いしました。
乳幼児向けのワークショップをつくりたい!
このワークショップができたきっかけは、ボイスパフォーマー中ムラサトコさんが愛媛県に移住してきたことでした。
2008年から横浜山手ゲーテ座ホールにて、「子育てはアートである!」をテーマにした親子で楽しむワークショップ「子そだては爆発だ!(コバク)」を続けていたサトコさん。松山でもワークショップをしたいと考えていました。
みえさんも、ずっと乳幼児向けのおもしろいワークショップをしたいと思っていたため、二人の考えが一致。実施するためには、運営団体が必要と考え、みえさんが事務局となり「ワニナルアートカンパニー」を立ち上げました。
サトコさんや地元アーティストなどのコラボレーションが生まれるなか、アシスタントとして関わっていたアーティスト・富久ちえりちゃん。
独特でシュールな発想を持ったちえりちゃんとサトコさんを組み合わせると面白い何かが生まれるかも!?そんな想いから誕生したのが、「サトコとちえりのツバクルツアー」なのです。
子どもは、感覚だけで生きている
なぜ、みえさんがこのような企画をしたのか、
それは、みえさんが「乳幼児の時期に、たくさんの感覚を味わうことが大切」だと考えているからです。
子どもは、教育や目標ではない世界で生きています。
感覚だけで生きているのです。
特に4才ぐらいまでの子どもは、感覚だけで生きていると言っても過言ではありません。
日々進化し、1分ごと発達している子どもたち。
五感、おいしい、色がいっぱい、変な音、不思議な触感etc…
たくさんの感覚にふれあう場所をつくりたい!!!
そんな想いから誕生したワークショップなのです。
ワークショップと家庭での違いといえば、
ここでは、「家でやったら怒られることが思い切りできる!」ということ。
そして、何よりお母さんがラクなことがポイント。
子どもたちとラクに一緒にいることができて、我が子の可愛い姿も見られる。
気持ちに余裕があるから、写真撮影もできる。
「子どものため」だけじゃつまらない。
そこには、お母さんの「楽しかった」「おいしかった」という楽しみも必要。
自分の生き方に「子どもがいる」という感覚
みえさんとは、「子育て」に関する感性が近いと思うんですよね。
ちゃんとしようとしないところとか、私も同じなんです。
たしかに!
「子育てとはこうあるべき!」みたいな押しつけが、みえさんには全くない気がします。
子どもって、育てるの大変ですよね。
我慢しないで生きる方が絶対いいんです。
子どもにとっても、お母さんにとっても。
あくまで、自分の人生の中心は「自分」。
自分の生き方に子どもがいる感覚。
言葉で伝えるんじゃなくて、感じる。
体験することで、お母さんの生活の感覚がラクになったらいいな〜っていう想いがありました。
子育てって生産性がないし、効率化もできない。
ただただ苦痛・・・
そんな風に感じている方も多いと思います。
「子どもとの暮らしはアーティスティック!」そう感じたら、子育てはラクになると思うんですよ。
このワークショップに参加することで、少しでもそれを感じてもらいたいと思っています。
「子どもとの暮らしはアーティスティック」ってどういうことなんですか?
たとえば、子どもがスープをこぼしちゃたっとするじゃないですか。そして、それを子どもが指でぐるぐるしたりして遊んだりする。
それを、「汚い!」って急いで拭き取ろうとするんじゃなく、「アートやなぁ〜」って観察すると、面白くないですか。写真でも撮ってから片付けよう〜っていう余裕がうまれる。
なるほど。その考えが自分の中にインストールされていると、子育てがラクになりそう。
うちのファミリーのテーマは、「ゆるし合う」なんです。子どもをゆるす、自分をゆるす。
ちょっとしたことは「アートやな〜」って思う。
いいですね。その考え方、真似してみます!!!
ワークショップを続けていくのはめちゃくちゃ大変です!
私もイベント運営の仕事を何度もしてきましたが、
全くお金にならないんですよね・・・・。
準備する方の労力はすごいんですけど。
集客も大変だし、参加者のキャンセルとかもあったら、さらにやっていけないんですよね。
そうなんです。
大変だから、どうすればやれるかを考えました。
このワークショップをしようと決めた時、参加費から運営費をまかなうのは無理なので、使える助成金を探しました。ツバクルツアーには、「子どもゆめ基金」という補助金を使っているんです。
運営には、チームが必要だと感じました。そのためにカンパニーをつくり、スタッフとして協力してくれそうな人を誘って、できる人ができることをする仕組みをつくりました。
それで、今まで続いているんですね。すごいです。
ワニナルアートカンパニーのお仕事は、議員のお仕事とは直接関係ないとは思うんですが、「仕組みづくり」は、まさに議員のお仕事ですよね。
つながってますね!
議員はみえさんの天職!
みえさんって、むちゃくちゃ頭いいんですよね〜。
でも、決して饒舌ではない・・・。
「議員さんが、普通そんな言葉つかっちゃう?(笑)」
みたいなヒヤヒヤすることもあって。
つまり、議員っぽくないんだけど
そこが可愛いし、応援したくなるんですよね!
わかる気がする・・・(笑)
ちえりちゃんは、みえさんのことよく知ってる感じですね。
みえさんは、色々ヤバいっす・・・。
中身おもしろすぎ!
もっとみえさんの中身を伝えていった方がいいと思う。
え?そうなの!?
また詳しく教えてください(笑)
とにかく、みえさんは議員が天職だと思います。
あまり言葉に出さなくても、
いろんなことを、広い視点でよ〜く見ている。
そして、上手にカタチにしてくれるんです。
発想のセンスがいいですよね。
私好みのセンスです(笑)!
「私好みのセンス」か・・・
実は私もそうなんですよね〜。
おしゃべりをしていても、みえさんの子育て論はおしゃれで、自然で、おもしろくって、自分がラクな方法を教えてくれるから心地いいんですよね!
今回の、「ワニナルアートカンパニー」の活動は、みえさんがライフワークとしてされていること。
議員の仕事とは直接関係のないものでしたが、みえさんが描く未来。子育てにとって「アート」が必要だということが、伝わった取材でした。
ワニナルアートカンパニーのイベントはまだまだ続きます。Facebookページで今後の予定をお知らせしてくれるそうなので、ぜひ「いいね!」してみてくださいね。